DRAGON GATE

ドラゴンゲート

中国には、黄河中流にある急流を超えて遡ることができた鯉は龍に化するという古くからの言い伝えがあり、その場所を登竜門と呼ぶ。

最初は稚鯉に過ぎないスタートアップが、激流に揉まれながら経験を積み重ね、やがて世界を舞台に活躍する企業、すなわち龍に変身する。

日本画の大家、加山又造氏の大作である天井画の龍2点を現代のテクノロジーで復刻し、渋谷パルコDGビルから急流を越え、次なる龍が生まれることを、デジタルガレージグループは応援している。

雲龍図は1997年に京都嵯峨嵐山にある臨済宗大本山天龍寺の法堂(はっとう)の天井画として描かれた。加山又造氏が天龍寺開山夢窓国師六百五十年遠諱に向けて、江戸時代中期に建てられた法堂の新しい天井画の制作を任されたものである。
霊気を漂わせ力強く躍動する平成の雲龍はこの龍を囲むように描かれた直径約九メートルの丸い円相と呼ばれる輪の中にいる。円相はいわば悟りの心を表す結界であり、この中に描かれた龍は、古来より心の中に潜む魔物を追い払うとされてきた。
雲龍図は七百年に及ぶ天龍寺の歴史に新たな一節を刻みながら現在に至る。

山梨県身延山、日蓮宗総本山である久遠寺大本堂の天井画。1984年に完成。
身延山久遠寺において、明治8年の火災の後、ほとんどの堂塔伽藍は再建されたが、最後まで残ったのが大本堂の再建であった。そして昭和50年(1975)身延山久遠寺八十八世となった日滋法主は大本堂建立を発願。昭和57年(1982)に大本堂は無事に建立され、その完成後、大本堂の天井を飾るにふさわしい画家の選定に入り、日本画家である加山又造氏に決定した。
天井画の素材や主題などはすべて加山氏に一任されたが、大本堂を訪れた加山氏は直感的に金地に水墨で龍を描くことを決め、構想から完成まで約1年を要した。